|
|
|
ラブソングは歌えない
|
作詞 しでん |
|
君のためなんかじゃない
君が好きだからじゃない
生きていくためだ
深海魚のように身勝手に生きてきた
そのせいかな? 違いないや
今日も釣り針の先のエサを
器用に食べながら今日を過ごしている
どうせ俺は いつだって
誰かが手に入れてきたものを
あらゆる卑怯な手を使って
ただ奪い取っていただけなのさ
きっと 俺にラブソングは歌えない
歌えるわけもないんだ
君が欲しいわけじゃない
君にあげるわけじゃない
ここにいるからだ
深海魚のように心は闇ばかり
どうでもいい? ごもっともだ
ずっと吊り橋の真ん中から
流れ着く未来なんかを想像して
どうしてだか 間違って
薔薇色のそれを思い描き
まるで自己を否定するように
その虚構を掻き消してしまうから
そうさ 俺にラブソングは歌えない
歌えるわけもないんだ
どうせ俺は いつだって
誰かが手に入れてきたものを
あらゆる卑怯な手を使って
ただ奪い取っていただけだから
どうせ俺にラブソングは歌えない
歌えるわけもないんだ
どれだけ歌いたくとも
どれほどせがまれようと
俺にラブソングは歌えない
いい加減諦めろ
諦めてくれ
「 」なんて今更
|
|
|