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諦め
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作詞 しでん |
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諦めの早い僕は
誰かと歩いてる
君を見たその瞬間
失恋してしまったんだ
そして何もなかったみたいに
横断歩道を通り過ぎて
ふつうに君とすれ違って
振り向きもせずに 通り過ぎてく
「夏祭り 今年はあるのかな……」とか
どうでもいいことを考えながら
白々しい嘘を 巡らせながら
記憶したくない僕は
楽しそうに笑う
二人を見たそのすぐあと
全部忘れてしまったんだ
何か夢でも見ていたような
焦点の合ってない眼をして
いつもの本屋に立ち寄って
流行の小説 ナナメ読みした
「こんなこと 起こるわけないよな……」って
関係ないことを 呟きながら
誰かさんの姿 掻き消しながら
帰り道にサイダーでも飲めば ほら
もうすっかり 気分は爽快なんだよ!
って言い聞かせて
炭酸飲み下し 歩いていくよ
「夏祭り 今年もあるのかな……」とか
関係ないことを 呟きながら
渇ききった喉を 潤しながら
陽炎のなかを 歩いているよ
「夏祭り 今年は誰と行こう?」とか
どうでもいいことを 考えながら
白々しい嘘を 巡らせながら
誰かさんの姿 掻き消していく
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