|
|
|
月に負け犬
|
作詞 mits |
|
夜空に浮かぶ月を見た犬は その輝きと美しさに恋した
それから毎晩のように犬は月を見上げる
一日もかかさずに見上げる犬の姿を見た月は
ある日 犬に語りかけた
もし 君が僕の場所まで辿り着ける事が出来たら
僕は君のモノになろうと
その日から耐えず犬は月に届こうと手を伸ばした
届かない事は分かっている けれど
いつまでも いつまでも 手を伸ばし続けた
恋したモノの元へ行こうと
けれど それは長くは続かずに
とうとう犬は一歩も動けなくなった
動かなくなったのだ もう二度と
それを知った月は そっと犬の元へ手を届け
地面から連れ出した
そして月は 犬を一つの星に姿を変えたのだ
いつまでも側にいられるようにと
地上と空では あまりにも遠すぎて寂しすぎるから
恋するものを連れ出したのだ
今でも見えるだろう 二つ並んだ月と小さな星が ほら
|
|
|