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嘆きの森に木霊する
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作詞 花水貴 |
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もういっその事私に手錠を掛けて下さいませんか。
辛いのです、哀しいのです、限界なのです。
本当は貴方の愛し方がとても好きで
もう誰のモノでも無い私を自らの所有物にしてしまう様な
そんな愛し方が好きで
だから如何と言う事も無いのだけれど。
最近はそう言う事も無くなって
もう愛されて無いんじゃないかって言う
不安だけが頭を過ぎるのです。
解って頂けないかも痴れません
其れでも懸命に愛されようとしている
私に如何か気付いて下さい。
其の細く折れてしまいそうな腕で
私を救いだして下さったのを今でも鮮明に覚えています。
少しの怖さも取り除いてくれるようなその腕で
私を極楽のその向こうへと導いて下さいました。
真っ直ぐなその瞳は私の全身に電撃を奔らせる様で
ゾクゾクして好きでした。
其れでも未だ私は貴方の一線を踏み越えた存在で無い事に
少しばかりの不満を抱えていました。
まるで掌の上で放し飼いされている様な気分でした。
人として扱って下さらなくても良い、と思い始めたのは
きっと私が貴方を愛し過ぎていたから。だからもう
いっその事私に愛の手錠を掛けて身動き出来なくして下されば良かったのに
中途半端な自由を与えて下さる位なら
こんな苦しみをずっと味わう位なら
手錠でも首輪でも鎖でも私は喜んで受け入れましょう
完全に貴方のモノに成れないのなら
私はこの身を何度でも貴方に捧げましょう
だから如何か、身も心も総て貴方のモノにして下さい。
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