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@アタシとイヤホンとキミ
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作詞 花水貴 |
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放課後、誰も居ない教室。
静かなその空間にアタシとキミのフタリだけ。
補修用の紙切れに走る
ペンの音だけだと虚しくて
考え付いたのは
気を紛らわせるもの
さてカバンの中から取り出したるは
あってはいけない筈の音楽プレイヤー…
唖然とした表情のキミ
ヘラーっと笑ってみせると
「一個貸して」の声
何の迷いもなく渡すとニッと笑って装着。
あぁ、聞きたいんだ。
と悟り、電源をポチっとな。
イヤホンから流れる旋律は
ヒトリで聴く時よりずっと心地よくて
このまま時間が止まれば良いのにな、
なんてベタな事を思う。
帰り際にキミが渡してくれたMD
「俺の好きな曲っ」なんて言ってたな…
きっと今日からはこのイヤホンから流れてくる
この曲がアタシのお気に入りになるんだろう。
キミが触れただけなのに、
凄く特別なモノに思えるコレ。
きっとアタシが恋にかかってる理由と同じ。
今日からアタシの宝物。
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