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魔王
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作詞 kasima |
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その日私は死にました 娘を抱いて死にました
死んだ私の眼から涙などは落ちませんでした
紅く燃えるような空でした 気の狂うような風でした
死んだ私の眼にはすべてが歪んで見えました
娘は殺されたのでした 私に殺されたのでした
愛と孤独という二つの牙で私は娘を殺しました
逝け 逝け 逝け 逝け
軍師が私に命令します
逝け 逝け 逝け 逝け
何もかも無くした私は その日から魔王に為りました
その日私は死にました 娘を抱いて死にました
死んだ私の瞳には後悔ばかりが映っていました
憎いばかりの戦争でした 復讐されてはやり返し
死んだ私の瞳では善も悪も区別などつきません
娘はもういないのです 娘はもうこの世にいないのです
私を呼び戻す人はもうどこにも、どこにもいなくなってしまったのです
逝け 逝け 逝け 逝け
軍師が私に命令します
逝け 逝け 逝け 逝け
力の続く限り殺戮を続ける 私の名前は魔王
逝け 逝け 逝け 逝け
軍師が私に命令します
逝け 逝け 逝け 逝け!
血が……血が、止まりません 娘の血が止まりません
いや、これは仲間の血?
いや、これは敵を切り殺した血?
違う、これは、私の血?
逝け 逝け 逝け 逝け!
娘が私に命令します
逝け 逝け 逝け 逝け!
死んでいった仲間が私に命令します
逝け 逝け 逝け 逝け!
切り殺した敵が私に命令します
私の名前は魔王
もう二度と、人間に戻ることはありません
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