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1.8ミリの本
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作詞 シキシマ |
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暇をもてあました僕が見つけた古い図書館
大きな振り子時計がボーンボーンと鳴り響く
足音は一つだけ、影踏みは僕だけ
大きな本棚、分厚い本がそこにあって
開いてみると七色の夕焼け
鈍色のウサギが時計を持って走り出した。
高い高い山の上、長い長い梯子の上に
ウサギは登る
怖いよう、助けて、此処は僕のお話(世界)じゃない
困り果てた僕が見つけた古い図書館
大きな振り子時計がボーンボーンと鳴り響く
鳴き声は一つだけ、その声を聞いたのは僕だけ
君は本の山の上、長い梯子は壊れそうで
恐るおそる登ってみると、君はいっそうに怖がった
僕は手を伸ばす。君を助けたい
キシキシとなる梯子、ポタポタと流れる涙
ウサギが泣いている
大丈夫だよ、おいで、役に立てないかもしれないけれど
僕は君の為に何かしたいんだ
必死に伸ばした僕の手に君は恐るおそる近づいてきてくれた
小さな体を抱き寄せる。大丈夫、離さないよ
大きな振り子時計がボーンボーンと鳴り響く
梯子は2人の重さに耐えれず、崩れてゆく
僕も破片と一緒に落ちている
怖がる君を抱きしめる。 大丈夫
うさぎの本が待っていてくれた
崩れた梯子の木片は降り積もってくれた
僕は君を抱きしめて、高い高いところから落ちたけれど
どこも痛くない
暇をもてあました僕が見つけた古い図書館
大きな振り子時計がボーンボーンと鳴り響く
僕はそこで探していた本を借りた
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