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ゆびきり
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作詞 依田 光 |
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月夜に照らされしこの身朽ちる日を待つ
雨だれがしとしとと零れ落ち時の便りを待つだけの日々
頬をつたった雫が雨だれなのか涙なのか…それとも血なのか
帰る場所なんて何処にも無い 今 この瞬間を受け止めるだけ
―もぅいいかぃ?― 〜まぁだだよぉ〜
かくれんぼの鬼はいつ私を見つけてくれるの?
「鬼さんこちら、手のなる方へ」
遠くの方で小さな少女が楽しそうに叫んでいる
アナタから貰った鈴は私のなのか誰のかも分からない
血で黒く錆びれてしまった
―鳴らない鈴― 〜りぃ…ん〜
一人ずつ最後には皆消えてしまったこの島で
私が見ているものは全て幻
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、みんな何処?
ここはずっと夜 光がない場所 私は何処にいるの?
何かがずっと私を見つめている
無数の目が私をジッと見つめている
「ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのぉます。ゆびきった」
あの日自分がした“ゆびきり”が何処からともなく聞こえてくる
嗚呼…そうか、私は約束を破ってしまった
だから針千本飲まなきゃね それで自由になれるなら
行方不明ノ少女ガ見ツカッタ
変ワリ果テタ姿デ見ツカッタ
―嘘ついたら泥棒のはじまり―
「かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる
夜明けの晩に つるとかめがすべった 後ろの正面だあれ?」
またあの島では少女が遊ぶ声がする
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