|
|
|
透析
|
作詞 シークエンス |
|
空に目掛けて石を投げたら
水面に映る月が崩れた
「ありがとう」と言ってくれた
君の頬には雫が一粒
あの笑顔をどうしたら
忘れることができようか
振り返っても
その事実は変わらない
イチョウの葉が
ひらりと舞い降りただけ
不器用に伝えられた思いを
素直に受け止められなかった
冷たく言い放った答えは
月光とともに闇の中へ
外に出て夜風にあたる
月と一緒に思い出が浮かぶ
青い光に照らされて
零れた涙が滴る
手を伸ばしても
空に届くはずもなく
歪な鏡が
虚構をうつし出すだけ
過ぎ去った日々は
時のレンズにねじ曲げられて
綺麗に輝く
朧げなあの月のように
静かに流れる川を眺めて
ほんの少しだけ虚しくなって
空に目掛けて石を投げたら
水面に映る月が崩れた
石はゆっくりと沈んでいった
|
|
|