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これだけじゃ足りないかな
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作詞 ディーク |
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あなたに「愛」を届けたくて
何も持たずに飛び出した
笑えちゃうくらいに無防備で 少年たちに殴られたりした
お金を持ってないと見るや 『くだらねー奴だ』と罵られ
『死んじまえ』の捨てゼリフ付き
―――そして僕は「金」を手にした
あなたに「愛」を届けたくて
少しの「金」持って走った
通りかかった電器屋のテレビで女が言っていた
『年収4,000万以上ない奴は問題外』だとか
これだけの「金」じゃ足りない
―――そして僕は「富」を手にした
そんなことしてる間に 随分遠回りしちゃった
でも あなたの笑顔 見れると信じ切っていたから
「愛」を持ち 「金」を持ち 「富」を持ち 嫌なしがらみも増えた
それでもね あなたへと「愛」を届けるには要ると思った
背負ってきたリュックがね 重くなってきたけど それは必然
あなたまで届くには捨てられないと 固く信じ切っていたんだ
あなたに「愛」を届けたくて
多くの「金」持って歩いた
本当は走りたかったけど 走る意味さえ見失った
落ちてた雑誌に躍る文字 『やっぱり外見が一番』
こんな醜い僕じゃいけない
―――そして僕は「美」を手にした
そんなことしてる間に 大事なもの失くしちゃったんだ
あなたに届ける「愛」 どこかで落としてきちゃったんだ
「金」を持ち 「富」を持ち 「美」まで手に入れた代償がこれか?
それでもね なんだかね もうどうでもいいと思えてきちゃった
これだけのものを持つ僕の後ろには女が絶えない
あなたへと届けたい「愛」は どこかで泣いているのかな?
ごめんな
時は経ち あの日 落とした「愛」を偶然に見つけた
色褪せていたけれど 今の僕にはない輝きだった
あなたに「愛」を届けたくて
一途な想い 思い出して
全て捨てて走り出した
「愛」だけで足りていた あなたまで届けたいこの想いは
気付くのが遅すぎて ちょっと死にたくもなっちゃった
それでもね まだ生きたい あなたまでこの「愛」を届けたくて
届くかは解らないけど 確かに 一番輝いていた
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