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ハニー=レオ
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作詞 ディーク |
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暗くなった 狭い部屋に住んで
昨日という過去を トレース紙で透かして
狂いもなく 正確に それをなぞって
苦い笑いを 噛み締める
堅いベッド
テレビも 何もないよ
壁には ほんの数枚の写真だけで
死んでしまったような空間
動いてるのはエアコンの風に揺れるT-シャツだけ
ほら そこにいる人を 眺めてみろ
ハニー=レオ
彼の名前は そんなんだった
右目も それより大きい左目も死んでる
淀んだその目に何が映るのか
迷彩柄の服を身に纏って
誰にも見つけられないように身を隠した
だけど ほとんど白一色の部屋では
その存在は完全に浮き彫りで
愛していた人は 愛してくれた人は
3年程前に彼の元を去っていた
数年前の日々を想い
小さな部屋で ただ 涙を流した
ほら これを孤独と呼ばずして何と呼ぶ
ハニー=レオ
今日も昨日と同じで
少しだけ いびつに 歪んだ細い指で 昨日をなぞり
また夢が見れる夜を待つ
変わらない日々
だけど いつもの夢は いろんな世界を見せていた
とある夜に 青臭い夢を見た
目覚めた朝に 自分を 嘲笑った
いつから こんな風になったのだろう?
答えのない疑問を浮かべていた
死んだ部屋に 涙に濡れた部屋に
浮かべた小さな溜息は数知れず
日々を削り 自分の身を削って
そこに何を見つけるだろう
ほら 何もない部屋で
ねぇ ハニー=レオ
君の夢って何だったっけ?
後が凹んだその頭の中
どんな未来図を描いて ここまで歩いてきたんだっけ?
ハニー=レオ
いつでも ひとりぼっちなんだ
猫背の背中を 今以上 丸めて
小さな部屋のあまりに堅いベッドの上で・・・―――
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