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Last message for you
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作詞 桐峰 |
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お前と出会ってから、どれほどの時間が流れただろう
庭の桜の花が咲き乱れ、散り、青々とした緑葉を茂らせ、また散る
今の今まで、それすら気づかなかった
何度も何度も咲き誇り、枯れ、また大きく芽を伸ばす
もう忘れてしまったかつての俺を見ているようだ
お前も、かつての俺を見ていてくれたか?
まだ暖かかった俺を見ていてくれたか?
…格好つけた愛の言葉なんて、俺は知らない
心のこもった美しい歌も歌えない
そんなもの全て忘れてしまった
初めてデートに行った場所も、忘れてしまった
初めてプロポーズした場所も、言葉も、忘れてしまった
別に思い出そうとも思わなかった
言葉で言わなくても、わかってくれていると思っていた
何も気づかないまま、大切なものを失くしてしまう
そして、信じて疑わなかった幸せも、なくなってしまった
最後の瞬間、お前の呼ぶ声が聞こえた
にじんだ視界の向こうで
一生懸命に笑顔を見せてくれた
一瞬だけ ほんの一瞬だけ
忘れていた言葉を思い出した
ありがとう
桜の木の下で、初めて伝えた言葉を、思い出した
あいしてる
それだけの言葉をつぶやいただけ
けれど、俺とお前が、また繋がったのを感じた
どんなに遠く離れても、絶対に切れることはない
だから俺は、いつでもお前を守ってあげられる光になった
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