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村人たちの鎮魂歌
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作詞 ヤスト |
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何の変哲もない小さな村
天から才を授かった少年
神の声をもつ一人の子がいると
村はやがて賑わい栄えた
少年は歌う
少年は笑う
「たとえこの身が灰になっても
誰かの心にこの声響く そうなったらいい」
たぐい稀な声で多くの人に
感動と夢をもたらした少年
しかし彼はある日突然倒れる
彼の才に嫉妬した男の矢に
少年は歌う
少年は笑う
「残り少ない命の灯火
燃やして僕は最期まで歌うよ 僕の生き様を歌うよ」
誰もが彼を止めようとした
残りの時間は安らかに過ごせと
しかし彼は衰弱した笑みで答えた
「僕は歌うために生まれてきたから」
少年は歌う
少年は歌う
「もうすぐこの身は燃え尽きるけれど
皆の心から音楽は死なない 僕はそう信じ歌うよ」
そう言った神の子は歌いながら
ゆっくりと目を閉じていった
少年の亡骸は教会の地下
村人の涙で埋葬された
優し哀しく教会に響くは
愛する人へと送る鎮魂歌
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