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風鈴桜
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作詞 ヤスト |
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夏を待ちきれずに
凛々と音を鳴らす
せっかちな風鈴
桜の花と共になびいて
やわらかな 風に乗せられて
太陽の 光に照らされ
訪れる 夏の香りが漂う
旅立ちの日の 涙はもう
新たな日々への 追い風になって
別れの辛さを 知った僕は
新たな出会いに 恋焦がれている
誰が出したんだろう
鈴の音に耳澄まし
春一番に吹かれて
暴れるような音が響く
「また逢おう」 ふと蘇る
友の声 ひと月前のことが
まるでもう 遠い昔のことのようで
旅立ちの日の 涙はもう
激しい風に乗って どこかへいった
そう思っていた けれど僕は
走馬灯のような 思い出の景色に
震える体を 抑えられない
春風に吹かれる季節はずれの風鈴の音
春風に掴まれ空を流れる桜の花
時間というのはまったく
いつも僕を急かしてやまない
旅立ちの日の 涙はそう
春一番のように 過ぎ去っていけ
かけがえのない 思い出香る
風鈴のような 音色を残して
春が過ぎれば 夏が来る
凍える夜を越えて 朝日が昇る
かけがえのない 日々に手を振った
あの日から 新たな出会いが僕を待っている
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