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ありがとうのうた
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作詞 大空 砂夢 |
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きっと何か、見えないものに怯えていたんだ
目に映らない恐怖に堪えかねて、何度も逃げ出そうとしたけれど
君の声が頭からはなれてくれなくて、何も考えられなくなって
忍び寄るわけのわからないものに 押し潰されそうになったよ
“行かないで”って君の言葉の意味に気付いたのは、
もう君が僕の傍にいなくなった後だった
そっと目を閉じてみれば、どれほど君の存在が
僕を救ってくれていたか、痛いくらい身にしみるよ
ねぇ、聴こえていますか僕の吟は
この声が嗄れるまで、たとえ傷つき血が流れても
ただ君に届くことを願い、君にありがとうを捧ぐよ
思えばいつも、重く悲しい現実にぺしゃんこにされてた
何も信じることができなくて、臆病な自分を檻の中に閉じ込め
うわべだけ偽って、強がって生きてきた、だけどこれからは
希望なんてなくても、前を向いて歩いていこう
踏みならされてる道を行くんじゃなくて、
雑草だらけの獣道でもいいから、
不器用でも自分なりに、しゃんと胸はって生きてこう
報われるためなんかじゃなくて、自分を信じていたいから
本当の僕と、正面から向き合ってたいから
・・・どうしてこの世は二人を別つのだろう
僕のせいなのだろうか? 君はもう答えてはくれない
あの廊下で見た君の横顔は
驚くほど綺麗で それでいて淡く儚い 切なさがあった
もう僕の手は、君に触れることができない
もう僕の声は、遠くはなれた君に届かない
想いは募り、重なり連鎖を繰り返す
届かない分だけ積もり積もった言葉だけが、
僕の頭の中を埋めつくす 灰となって
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