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<<誇り高き神と少年の物語>>
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作詞 暦 |
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これは神のみぞ知ることのできる物語
決して踏み入れてはならない神聖な領域に在る
清き誇り高き神の記録____・・・・・・
丸い月に欠けた太陽
ねぇ神サマ
どちらが美しいのですか
聖域に忍び込み神に答えを問う
無垢な少年
その眸には何も映っていない
それなのに
神は引かれ 惹かれ
心は思うがまま何かを求めて
少年の眸を
眸を
響き渡る断末魔の叫びは神の耳には聞こえないの
少年の眸しか映らないの。
誰も教えてはくれない
誰も気付かせてはくれない
その気持ちが何か
その行為は善か悪か
その気持ちが恋だということを
少年を眸を一目見ただけで心を奪われてしまったという事実を
その行為をしても少年の心は奪えないということを
眸は奪えたとしても
少年の心は 心は。
神は何故こんなことを
何故
人々は神を咎め
蔑み
神は嘆いて
そして
自ら創った世界を世界を
握り潰してしまったのは何故
壊してしまったのは
どうして。
残ったのは
人々が築いた文明でも
発明した科学でもなく
世界を創った神と
無垢な少年の
光を灯さない眸
それしか残らなかった
残さなかった
それでも神はまた世界を創り
また繰り返すだろう
神の記録は永遠
この物語に終盤はない終わりはない
読み終えることはできない
神が後に創った世界で
神が恋した無垢な少年は伝説となり
世界を崩壊に導いた悪魔として
蔑まれ恐れられ
そして讃えられた
これも神の差し金か否か
いつしか愛しいと思う気持ちは
時を経て憎しみへと変わったのだろうか
この物語の中枢はその部分であろう
そしてその中枢は神のみぞ知る
神の中でおきた小さな戦争
愛と憎悪の戦いの記録が記してあるのだろう
そしてこの物語はいつしか闇へ葬られるのだろう
神と共に
そして神はその闇の中でも
記録し続けるのだ
神が少年から解放されるそのときまで
永遠に。
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