|
|
|
婚約ピアス 〜先に逝ってしまうあなたへ〜
|
作詞 ちやの |
|
「婚約指輪は指輪じゃなくてピアスがいい。
指輪はひとつしかつけれないけどピアスは2つで1つのアクセサリーよ?
もしもの時便利でしょ?」
ねぇ君は僕より長生きするって言ってたのにねぇ。
君のほうが早く逝ってしまったよ。
婚約指輪を話してるとき君は指輪ではなくピアスをうけとったよね。
僕はなんでもよかったけど女の人は指輪に憧れるものでしょ?
そう聞くと君は笑って、
「婚約指輪は指輪じゃなくてピアスがいい。
指輪はひとつしかつけれないけどピアスは2つで1つのアクセサリーよ?
もしもの時便利でしょ?」
そう言ったね。
悲しいよ。でも辛くないよ。君を愛せたことが僕の幸せだったのだから。
君が灰になってゆく前に僕は君の耳のピアスをはずして僕の耳につけようと思った。
あぁそうか。。
君の言うもしもの時はもしどちらかがこの世から消えることとしても、
ひとつのピアスをあいてに渡せるから?
ピアスが2人の繋がりになると思ったの?
ねぇ。君はどう思ってたの?
僕そう思っていい?
答えてくれなきゃわからないよ。
涙が落ちた。君の頬に。僕は指できみの頬を拭う。
もう君に触れられるのはこれで最後と思った。
そう思うと涙がこらえきれなくなる。
君を空へ渡したくなくなる。
ありがとう。君はここまで考えてくれてて。
1人ぼっちにさしたくなかったの?
君はやさしいもんね。
_______じゃぁひとつピアスもらうね。僕は耳にピアスの穴をあけてないから、君のくれたスーツにつけようか。
ありがとう。ありがとう。愛さしてくれて本当に・・・・・ありがとう。
「婚約指輪は指輪じゃなくてピアスがいい。
指輪はひとつしかつけれないけどピアスは2つで1つのアクセサリーよ?
もしもの時便利でしょ?」
愛しい君へ。君に最後に言葉を送ろう。
「また愛し合おう」
|
|
|