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ピアノ
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作詞 あすぱら |
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ぎこちない指が鍵盤を叩いて
空白の時間を埋めようとする
大好きな曲が弾けなくなるような長い時間
目をそらしたあたしを追いかけて
ためらいながら話しかけようとする
そんなあなたを見たかったわけじゃなかったのにね
あの子の傍は居心地がいいんでしょう、とか
そんな卑屈なことばかり思いつくあたしです
思い出さないように過ごしていれば
動かなくなってゆく指のように薄れていくのかな
それとも あたしの体に刻み込まれて
いつかまた滑らかに動き出してしまうのかな
二度と言えない想いを抱えて
「会いたい」なんて言えるわけがない
あなたを想ってあの曲を弾くのももうやめなくちゃ
あたしはもう必要ないんでしょう、なんて
いっそ嫌いになってくれたらいいのにとも思います
思い出さないように過ごしていれば
消えかかっていくメロディのように忘れていくのかな
それとも あたしの心に刻み込まれて
いつかまた知らずに歌いだしてしまうのかな
思い出さないように過ごしていれば
動かなくなってゆく指のように薄れていくのかな
それとも あたしの体に刻み込まれて
いつかまた滑らかに動き出してしまうのかな
それとも あたしの毎日の一部となって
ずっと恋しく想い続けてしまうのかな
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