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唄声
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作詞 ルリ |
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鈴を転がしたような 虫の音を聴きながら
夜中一人で風に当たった
寒くはない風の中 微睡んだ思考ではまるで
別の世界にいるみたいだ
星は数える程しかなく 街の灯りを頼りにして
虫の音色に被せながら 鼻歌を歌い歩き出す
こんな夜は君を思い出すね
空気や湿度で何となくだけど
やけに落ち着くこの感じは
君の側とまるで同じ
少ない星を一つずつ数え
小さく笑った声は全部
鈴の音色に掻き消された
風が弄んだ 葉の打つ音を聴いていた
遅い散歩の帰り道
心地良い音の中 覚醒した意識でも未だ
違う世界にいるようだ
月は中途半端に欠けて 道に出来た影を辿り
風の唄に乗せるように 口ずさんだ帰り道
こんな夜は君を思い出すね
風の音や天気で感じるんだよ
緩やかに和ますこの感じは
君の側にいる時みたいだ
すり減った月を見上げながら
小さく鳴った足音は 風の勢いに掻き消された
煩くないほどの音程で 風と虫が音を立てて
その中を一人で歩くのは 不思議と寂しくはなかったよ
静かな音で歌を唄って 緩く落ち着くこの感じは
まるで別の世界のモノのよう
こんな夜は君みたいだね
直感的に分かるんだよ
無駄に穏やかなこの雰囲気は
君の近くにいる時みたい
こんな夜は君を思い出す
虫や風の音が似ているからさ
こんなに素敵なこの音は
君とそっくりで好きなんだ
夜の音に耳を傾け
思わず漏れた溜息は
空気に溶けて夜に隠れた
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