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水中の願い
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作詞 ルリ |
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浮かんでは沈む記憶は何時だって 温かくなんて無かった
漂いながら無理矢理頭に 押し込まれるような過去の断片
傷なんて付かないナイフで 心臓を抉られるよう
痛みなんて感じけど 後悔はまだ残ってた
もし声が出せたなら 懺悔なんて事はしない
ただ一つだけ言わせてくれ
一つ願いが叶うなら
もう二度と誰にも 辛い思いをさせないでよ
守りたいものが守れなくて
無くす事しか出来なかったから
願いを叶えてもらえるなら
永遠に許されなくて良い
終わりの見えない時間は何時だって 頭をおかしくさせていく
動かない身体を力任せに 水中に押し込まれていく感覚
冷たさも感じない水底で 意識を削ぎ取られるみたい
涙なんて零れないし 頼りは僅かな光だけ
もし奇跡が存在するなら 今すぐこの目に見せてくれ
助けてくれなんて望まないから
一つ奇跡を起こしてよ
きっと世界中全て 沢山の幸せで埋め尽くして
大切なものも全部なくして
壊す事しか出来なかったから
もし奇跡を見せてくれるなら
みんなに忘れられても良い
いまさら何に怯えればいい?
無くす物だってもう何も
持ち合わせてはいないのに
永遠に溺れたままでも構わない
きっとそれだけの事はしているから
このまま壊れていけばいいんだ
それでも最後に
聞いてくれるなら
叶えてくれるかは後にして
せめて言うだけ言わせてよ
もしも魔法が存在するなら
もう二度と誰にも 酷いことをさせないでいて
守りたいものは零れ落ちて
何一つ残りはしなかったけど
魔法がかかるというのなら
それでよかったと笑ってみせるよ
この世に奇跡があるのなら
きっと世界中 泣くほど幸せにしてくれよ
声も 身体も 意識もいらない
残った記憶も全部消えていい
これで光を失っても
最後に奇跡が見れるなら
後悔も もう 残らないだろう
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