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嘘と蝶
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作詞 ルリ |
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口をついて出る言葉に 真実なんて含まれていない
人を騙すためなら僕は 自分すらをも騙せるよ
完璧である僕の嘘は 真実でないが故の不完全
それも嘘で固めてしまえば 誰にもバレる事は無い
口の端を吊り上げた数 嘘を纏って欺いてきた
僕から零れ落ちた音は 嘆く誰かを嘲笑う声
騙される方が悪いんだよ? もっと注意してないと
真実なんてもう忘れたよ 嘲笑うしか僕には出来ない
なんて滑稽なんだろうね
嘘に踊らされる人間も それに操られてる僕自身も
光なんてもう見えないし 望むことが間違っている
嘘しか吐かない声なんて 唇ごと引き裂いてしまおう
人を騙すたびに僕は 自分すらをも騙してきた
完全である僕の嘘は 真実でないが故の紛い物
それも嘘で誤魔化しちゃえば 僕にももう分からない
目を薄く細めた回数 嘘を語って裏切ってきた
僕の目が捉えるのはいつも 絶望に暮れる残念な人
裏切られないと思ってた? 疑うことを覚えなきゃ
真実なんてものは語れない 話し方は忘れてしまった
なんて悲喜劇的なんだろう
嘘に騙され続ける人も それに彩られてる僕自身も
蝶のように綺麗でありたい なんていつまでも夢見てる
美しさなんてもう忘れた
それくらい吐き出し続けた紛い物
引き裂くことの出来ない口は また偽りを落とし続ける
完璧である僕の不完全は 成功であるが故の失敗作
軽やかに飛ぶ蝶にはなれず 高く飛べずに地に堕ちるだけ
真実なんてもう忘れたよ 偽ることしか僕には出来ない
なんて滑稽なんだろうね
嘘に気付かないあの人も 蝶を夢見てる僕自身も
綺麗なものになんてなれないし 触れることは許されない
嘘に塗れて汚れた僕に 止まったのは一匹の蝶
優しさなんていらないから どうか僕に光に見せて
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