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咎人
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作詞 ルリ |
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汚れきった街 廃墟と悲鳴
上がる叫びを子守唄に
来るかも分からない明日を信じて
また今日も 掴み損ねた自由を夢見て眠りについた
ルールなんて分からないまま始めたゲームは
投げ出すことは許されずに
感覚だけを頼りにして この手は光を失ってゆく
何かに必死に手を伸ばしても 掴み取れるものは何も無くて
何とか指先に触れたのも 日に日に減っていく空気だった
頼りにするには心細くて
右を向いても 左を見ても
探し求めた自由はどこにも 落ちてなんていなかった
汚れきった手 孤独と切望
止まる心音を耳に捉えて
いつ終わるかも分からない明日に
まだ今も 掴むことの出来ない希望を夢見てた
展開なんて読めないまま進めたゲームは
戻ることなど認められずに
直感だけを頼りにして この目は色を失ってゆく
誰かを必死に求めてみても 呼べる名前は一つも無くて
なんとか思い出せたのも 昔無くした自分の名前
頼れるものは見つからなくて
前を向いても 後ろを見ても
探し求めた光はどこにも 落ちてなんていなかった
鳥かごのように窮屈だけど
空のように広いここは
羽の無い自分には所詮 世界と言う名前の監獄
抜け出すことなんて出来ないのに
また今日も いつかを夢見て明日をなぞる
光に向かって手を差し出しても 拒まれていては掴めなくって
やっと掴んだ掌には 暗い影だけが差していた
手にしたものは孤独と絶望
罪を犯して 過去を無くしてまで
探し求めていた自由は既に 手にしていたものだった
光の代わりに手に差した影は
孤独という名の罪人の自由
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