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Black Beloved ―姿無き死界者―
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作詞 畢留 |
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その虚ろな目に僕の姿は映らない
もうすぐ消えるってこと わかっているんだね
僕は君の最期(ラスト)を見とどける者
日に日に小さくなる心音
苦しむ君の顔に僕は煽られる 何故それはキレイなのか
この胸を締め付ける痛みは何なのか
声が届くはずがない。姿が見えるはずがない。
わかっていても君に僕の存在を知って欲しいと願う
ただ君の死を待つ腹黒く鬼畜な奴
でも君に死んで欲しくないと思ってしまう
僕は君に溺れてる そんな顔する君に
もっとその苦しむ顔を見せて?
もっとその苦しんだ声を聞かせて?
僕が満足できるまで死なせないからさ 安心して?
声が届くはずがない。姿が見えるはずがない。
わかっていても君に僕の存在を知って欲しいと願う
君の苦しむ顔は声は 僕の為のモノじゃない
僕は君を独り占めしたいのに
周りの奴等は邪魔ばかり どうなるかわかる?
今君の周りには誰一人いない 何故だろうね(苦笑)
ベッドに横たわる君は 涙でぐしゃぐしゃ
そんな汚れた顔なんて見たくない 見せるな
声が届くはずがない。姿が見えるはずがない。
わかっていても君に僕の存在を知って欲しいと願う
周りに飛び散った赤い泥 清潔なのは君だけだね
ねぇ さっきっから煩いその口は何? 誰に聞かせてるの?
「タスケテ・・」だの「死んじゃ嫌!」だの
そんなに「皆(人)」が良い? そんなに赤に染まりたい?
君を亡くすのは惜しい でも
汚い顔しかできない君に もう用は無い
じゃあ、お望み通り・・・サヨウナラ(死笑)
声が届くはずがない。姿が見えるはずがない。
わかっていても君に僕の存在を知って欲しいと願う
今までたくさんの「死」を見てきた
初めて目にしたキレイなモノ
赤に塗れる姿も悪くないね 汚いのが美しく見える
一つ疑問に思ったこと
僕が君の身体(魂)を切り刻んだ時
溢れ出る赤と共に声が聞こえた 君の目は僕を捕らえていた
「ミンナを返シテ・・・」
僕の存在(こと)何時から気付いてた?
君を亡くしたことに後悔している僕がいる
死なずにすむ方法はいくらでもあったはず・・ でも、僕は。
声が届くはずがない。姿が見えるはずがない。
わかっていても君に僕の存在を知って欲しいと願う
今 この世に君は存在しない 赤と涙に濡れ横たわる躯
快楽と興奮をアリガトウ またどこかで・・・
黒い羽根は紅い水たまりに堕ちて溶け
紅い瞳は外を睨む―。
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