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涙化粧
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作詞 穂月 凛音 |
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暗い部屋にいつも一人ぼっちって訳じゃなかった。
友達が一人もいない訳じゃなかった。
温かい家族も、友達もいた。
だけど 誰一人あたしの存在を求めてなかった気がした。
冷たい風が吹いた。
身をちぢめてあたしは歩いた。
星を見上げたらいつもと変わらぬ美しさを放っていた。
もしもあたしが、突然にいなくなったとしたら
誰かそれに気づいてはくれるだろうか?
もしもあたしが、涙を流したとしたら
誰かそれを拭ってはくれるだろうか?
だれかに認めてほしくて、必要とされたくて
あたしは涙を零せなくなってしまった。
偽りの笑顔を浮かべて
必死に悲しみに耐えていた。
心は涙化粧厚く塗りたくったまま、
誰にも扉を開くことができなくなった。
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