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1945
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作詞 竹村由規 |
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灼かれてしまいそうな8月の午後は
カーキに染まった騒がしい時間が流れていく
何に向かってゆくんだろ?
この国の終わりがそう遠くない事を薄々感じていた
サイレンに怯えてランプに布をかけて
迫りくる異人たちに蝕まれていく・・・辛さは口に出来ない
お金持ちになりたいなんて思ったことない
ただ家族がそばにいるだけで充分だった
どんなにひもじくても耐えられたけど
今はどうしてだろう?辛くてしょうがない
何を護るために争い続けるの?
偉そうに声はラヂオから浸み出していた
意地を張れば張るほど後に引けなくなって
断末魔を自らの瞳に映すんだ
空は紅く燃えて 町は悲鳴に溢れ
地鳴りはやむ事はなく暗い防空壕(あな)の中・・・ただ脅えつづけていた
これは夢 そうだ夢 頬をつねっても
解りきってる答えに涙が零れ
どうしようもなくて 強く握りしめた
僕の手は黒く煤けていた
「人を護るために人を傷つけたら新たな憎しみだけしか生まない・・・」
お金持ちになりたいなんて思ったことない
ただ家族がそばにいるだけで充分だった
どんなにひもじくても耐えられたけど
今はどうしてだろう?
これは夢 そうだ夢 頬をつねっても
解りきってる答えに涙が零れ
どうしようもなくて 強く握りしめた
僕の手は黒く煤けていた
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