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風前の灯
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作詞 凛音 |
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「余命3か月です」
ある日突然言われたら
なんにもしてない自分がいる
おどろいたりするわけじゃない
泣き出したりするわけでもない
ただ 他人(ひと)ごとのようにしていた
何もすることはない
街をぶらついてみようかな
誰にも会わない自分がいる
おなじ学校の友達とか
いつかの同級生とかにも
もう 会えなくなるかもしれない
これから僕が歩く道が
暗くて何も見えないなんて
今はわからない
どうして僕がこんな道を
歩かなければいけないんだろう
何も笑えない
「あと3日間だな」
僕は世界にも嫌われた
自分のことすら嫌いになった
神様なんているわけがない
救済なんてあるわけがない
ああ 理不尽な世の中なんだ
きっと神様なんて
僕をじっと見つめてるだけ
数十億ものテレビの前
ずっと苦しんでいる人とか
今すぐ消えていく人とかも
ただ じっと見つめてるだけなんだ
これから僕が歩く道が
はっきりしない沼みたいだと
そんな解釈で
いまさら引き返したいとか
誰も許してくれなかったなら
何も許せない
だけど
いつかはみんな消えてゆく
だったら僕は誰に向かって
それを恨めばいい?
いちばん大事なものでさえ
僕は愛せずになくなっていく
何も恨めない
僕は幸せをつかめずに
たったひとりできえてゆく
最後に自分を愛する人へ
どうか悲しまないでくれ
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