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脳内麻薬―モルヒネ―
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作詞 E-L-E |
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唇を濡らす紅いものを塗る白昼夢
流れ落ち犯される苦味 腕を伝う
どろどろに溶ける薬の群れ 飲むように
傷を舐める笑顔が宙を舞い
この体 支配していく
白い壁にたたきつけた幻想
金魚鉢に沈んだ青空
混ざり合い 零へ帰していく
拾い上げた小さなノイズに
気持ち悪さだけが残って
目の前はまた黒くなって
片はねの髪を掴み千切り飛ばし
青くなる赤 声にならぬ悲鳴
断末魔の輪唱ばかり
遠い手を引き戻す甘言
病的に狂う人の声が
耳の奥へと抜ける耽美な瞬間
体が崩れていくその時を
迎える為の死装束
空から泣くようにゆっくりと
嗚呼、ここは大学病院寝台上。
脳内麻薬の匂いぞ甘く・・・
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