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紅ノ撫デシ子
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作詞 E-L-E |
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見ゆる烏兎 雅馴に置きて
冥闇迷妄に唯歩み乍ら
握りし羽根 飛べぬ夢見の華
夕星が零ゆる格子を掴み
思惟の大路 憾み怨む鬼姫
冀う唯の愛 固縛に誣いて
集の撫でし子に豁然たる鼓動
阿重霞なるささめきを猶予う蜘蛛の糸
昇りゆく短夜残月に飾りて舞う
嬋媛に月明は煌々 罪業を数え笑む花
「終らぬ戯言に身が浮くならば共に苦輪をば」と
葉擦れの吐息 唄い歌う四肢
比翼の鴇色 瑞枝に垂るは
殺めの思弁には星影だけ灯り
契りたる戦慄きを弔う撫でし子
沈みゆく己が盲 清けし白に混じりて去る
散の雲海切り裂きて大道を
刻みつけ踏みしめる瑕疵の言祝ぎ
糾える生住異滅 巡りて問う
「望むは生を 祈るは道を 共に或るべき大樹を」
在り得ぬ瑞光を求め 共に紅蓮に抱かれ
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