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鎮魂歌―requiem―
作詞 myumyu
暗がりに伸びる 一筋の灯りあてに
旅人は船を漕ぐ
静けさが尊い 口笛だけ哀しい
夕暉は還らない

「愚かだと思うなら好きに呼べばいいさ…」

旅人の残した あの人への恋文は
誰の目にも触れずに蝶のように舞う
岬に咲き乱れた つれな気な花たちに
話しかけてみて答えを一人待っている

聞こえるのは全てに終わりを告げる様な
愁いの鎮魂歌(レクイエム)

「天国も地獄も所詮 束縛なのだろう…」

大きくもない背中に全て背負い込み
旅人はただ前へゆく
誰も彼の名を知らない
――彼の愛していたあの人以外誰も

旅人の見つけた先天的結末は
誰にも変えられない 旅人自身にすら
岬に響き渡る 切な色の旋律(しらべ)は
まだ終わらない あの人に届くまで

旅人の涙は 誰にも気づかれず
地面へと落ちてゆく 孤独と痛み抱え
岬は夜のまま 静かに何かを待つ
想い続けてもあの人はもういない

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 鎮魂歌―requiem―
公開日 2008/03/25
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 歌詞のなかの「夕暉(せっき)」とは「夕陽」のことです
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