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アジサイ
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作詞 夜代紗都 |
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通り雨に濡れて
君の傍に 流されている
笑えない 歩けないね
口を閉ざすことを 選ぶ自分
ムラサキが
この空の名前を胸に生まれて
花びらは泣く
明日に枯れゆくその体で
もう一度君に出逢う日を
なぜか 待ち望みながら
私は この雨にまみれて
愛しさを探している
怖かった この街で
君の声が 聴きたいと想った
止まぬ雨に溶けて
君を忘れ 沈んでゆく
失くせない 還れないよ
口を開くことも できたけど
何度でも
夢見る世界に君を探して
今日を裏切り
明日の果てを見限った
色づく花弁を散らしても
守りたいのは 自分だけ
私は この雨に溺れて
死ぬのだと思っていたのに
訪れる 永遠を
知りながら 探している
ずっと探していたの
思い出せなければいい
ここで死んでしまえれば
痛むものなど何も
無かった
私は この雨に溺れても
愛しさを願っていた
枯れてゆく一瞬は
見果てた明日よりも
私は この雨に沈んで
逝くのだと思うけれど
生まれくる悲しみは
たどり着いた空と同じ
同じ色で
訪れる永遠を
優しく彩るのは
誰だろう?
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