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カスミソウ
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作詞 D-BOS |
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誰からも愛されない
誰も愛せない
独りぼっちで悩む日々
もういいんだよ…
華やいだ記憶の中 君は笑っている
それでもその笑顔は 心からではなくて
僕はわかっていた 奪ったのも僕だったと
下校中 仲間同士
開催される 恒例行事
かくれんぼ 2人で隠れた
お気に入りの場所 時の止まる時
誰からも愛されない
誰も愛せない
そんな日々はもう腐敗しきって
あの駐車場で
見つけたカスミソウは
またあの場所に根を張るだろうか
ほの暗い記憶の中 君を探している
暗闇が邪魔をして 何も見えないよ
気付いた時には僕の影が 君を隠してた
登校も 昼休みも
修学旅行も 席替えしても
どんな時も 一緒にいたのに
急に来た別れは あっけなかった
誰からも愛されない
誰も愛せない
悲しみの雨は涙を流して
あの駐車場で
待つカスミソウに
恵みの雨が降り注ぐ
この世界に永遠なんてものは存在せず、
互いに大人になり子供の心を忘れる。
正面から向き合うことのできなくなってしまう世界、
全ての嫌なところしか見えなくなってしまう世界へ。
引き裂かれた2人は目を合わせることすらなく、
ただ遠くをぼんやりと見つめているだけて、
僕らはもうかくれんぼしてる子供じゃないと、
歩き出した。今にも枯れそうな花に見向きもせずに。
誰かは愛してたの?
誰かを愛してたの?
降り続く雨に掻き消されて
自信も失くして
俯いた足元
自分で踏んでしまった
カスミソウの花…
「誰かに愛されてた
誰かを愛してた
ただ傷つくのを怖れて
まだ遅くはない
また君を探そう」
そう言ってくれた気がした
今は春
また2人で
咲き誇る
花に隠れる
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