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“枯(コ)”
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作詞 夜月朔夜 |
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気が付いたら全てを失っていた。
全てを失って、自分さえも失った。
操り人形にしたのは、あんた達でしょ?
それなのに何を期待しているの。
それなのに何を求めるの。
私を“殺し”て、“死”なせて。
それ以上に、何がしたいの?
真っ暗闇の“無”と“虚無”の世界。
あぁ。なんて安らかな世界。
紅蓮の月と暗黒の太陽。
狂ってると私を嗤う?
死んだ瞳に映るは其(ソ)の人(ヒト)の心。
凍った心に響くは彼(カ)の人(ヒと)の叫び。
私に何を望めと?
私に何を望むと?
腐った肉が落ちてゆく痛みにひたすら耐えた。
どれほどの光を与えられても もうこの痩躯(カラダ)は戻らない。
どれほどの愛を与えられても もうこの魂(ココロ)は戻らない。
あなた達にこの痛みが理解(ワカ)るとでも?
穢れた世界なんて 滅べばいいのに。
世界に絶望したんじゃないの。
世界に希望を抱いた自分に絶望した。
信じる事さえ信じられなくなった。
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