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舞いゆく花片にたくす恋文。
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作詞 夜月朔夜 |
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お願いです。
愛してると、
言って下さい。
私はもう、愛を伝えることは出来ません。
もし、言ってしまったら、貴方を縛って、傷付けてしまうから。
だから、どうか、私を嫌いになって。私を忘れて。
けれど。せめて最後の瞬間までは、私を愛して下さい。
矛盾してると思います。我が侭だと分かっています。
けれど、許して下さい。貴方のその慈悲深い心で、愚かな私を許して下さい。
私の貴方を愛する気持ちに、嘘偽りなど、まったく無いから。
本当は忘れられたくありません。一生覚えていて下さい。
本当は嫌われたくありません。一生愛して下さい。
だってそうすれば、私は貴方の心の中で生きていられるから。
でも、それは。
貴方を縛ってしまう。
これは私のエゴなんです。
貴方の為と偽って、私の心を守ることでしかない。
分かってはいます。でも、認めたくなかったのです。認めてしまったら、“今”が壊れてしまいそうで、怖かったのです。
それが貴方のためにならないと知っていても、私はそうせずにはいられなかったのです。
だって、私はもう。
――貴方無しでは生きられない。
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