|
|
|
アイボウトエガオト
|
作詞 来未 |
|
朝もやがかかった街の中で 僕の相棒がうずく
チェーンをはずしまたがって ギアをひとつ下げる
イヤホンで音楽を聴きながら 君を迎えにいく
冷たい風が吹くトンネル 手先から冷たくなっていく
でも気にせず僕はペダルをこぐ
君はいつも時間に遅れてくるから そんなことは僕も分かってるはずなのに
やっぱり少し早く着くんだ 傍らに停めて
僕が今一番聞いていたい音楽が流れる そんなときに君は
いつも現れるんだ 君の相棒と笑顔と共に
夜更けが深くなった街の中で 夜空の星がうずく
君はいつものバス停で 僕は定刻に行く
長めのマフラーを手に持って てくてく歩いてく
隣に座って話し出す 決まって君はいつも薄着
心がひとつになり 二人 首筋が温かい
僕らいつも時間に追われて生きてるから 時代や社会の中で困難なのは知ってる
だから君はもう帰らなくちゃ 二人乗りで送っていこう
トンネルを通り抜け坂を下り 街灯がぼんやり
微笑み絶やさずブレーキかけながら 二人を乗せたまま 薄暗い未来へ
君に対したひがみもしっともねたみも 会えばすぐに澄んで笑顔に変えてくれる
停めた二つの自転車達が 寄り添うように二人も
時代や社会のせめぎあいに 僕らまき込まれていく
だけど平気な予感がしているんだ つないで両手をずっと離さずに
そして
朝もやがかかった街の中で 僕の相棒がうずく
チェーンをはずしまたがって 自転車がピンクに染まる
それを感じながら僕もペダルをこぐ 君の相棒と笑顔と共に
相棒と笑顔と共に
|
|
|