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「春を売った女」
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作詞 souzou |
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春を売った私は何も感じない振りをして 口直しにキャンディーをしゃぶる
春を売った私は何も感じない振りをして キラキラした街を歩く
キラキラした街は地獄だった そんな中で春を売ったの
皆が欲しがる紙 私も欲しくて 売れるものは全部売ったの
今しかない 今しかなかったの
どうでもいい 世界にも何も期待してなんていないの
ただ見知らぬ人の汗を 声を 体内に伝わる鼓動を 熱を 冷たい温もりを
春を売った私は何も感じない振りをして 薄ぐらい部屋に二人
春を売った私は何も感じない振りをして 貴男のリズムに乗る
貴男のリズムは私が欲しがる紙をくれる だから私は目をつぶって春を売ったの
夜更けから夜明けの間にだけ咲いた凍った花
春を売って手にした紙をいっぱいにつめたカバンを持って 私は屋上にいた
何故だか知らないけど 私は屋上にいた
私が欲しがっていた紙を空へ投げたの
春の終わり 桜の花びらのように舞った
とてもとても綺麗に 空を泳いでいた
久しぶりに私も笑顔になったの 泳いでみたくなって空へ向かった
突然紅くなった
今までで一番気持ちいい
春を売った私は何も感じない振りをして 春を売ったの
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