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「ラストカット」
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作詞 souzou |
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「ラストカット」
都会で暮らすキリギリス達が楽器奏でる景色に
僕も一員であることを自覚する時間は容易なかった
指先を二本足に見立てダンスパーティーをしていた深夜
幸せな黄色に憧れた少年が見かけた月明かり
脂肪糟を洗い流す一畳余りの熱湯に
安堵と不安を憶えたユニットバス
音になりたくて唄ったが
楽器に勝利宣言されて泣きだした視力要らずの場所
泳いでないと死んじゃう鮪と話したくなったとき
孤独紛らわすために漫画に食らいつく他所行きの服
鎌が飛んでいる風景を想像し笑み浮かべる背広は
腰の低さで階段の頂上を目指す
津波の土水が洗い流す人間文明に感電する電子記号の中
眠る振動地盤を起しながら虹笑う空
好気心無い人に接近する暗い宇宙は
大粒涙が潜む雨中に類似
全心極める淵に 死を越えてもあり得る夢は不快感と訪れ
静かとおもわれた寝具の上で起き 見違えるはず近未来で実体験を其れと置き換える
性が与えた計り得ない幻は 視線を送らないことで会議にピリオドを打つ
しかし それを消しゴムで消しては書きを繰り返し 破れる紙心は青いこと限り無し
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