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君へ
作詞 あいじ。
君と手を繋いで歩いたこの道

少し前にこの道は塞がれてね
道の隣に大きなマンションが建ったんだよ
思い出のベンチも立派な木も
今じゃ跡形もなく消えてしまった

二人で寄り道した駄菓子屋
口うるさいお婆ちゃんだったけど
何気なく飴を二つおまけしてくれたね
今はもう店をたたんでしまったけれど


君と一緒に走ったこの草むら

誰も居ない広い広い草むらも
今では大きなグラウンドが出来たんだよ
奥の鉄橋の下で一緒に夕日を眺めて
少し君の肩が触れたとき僕は君を好きだと気付いた

二人並んで歩いた広い道路
車も滅多に通らなくて
夕日につくられた黒い影を踏み合いながら帰ったね
今ではそこも高速道路に変わったんだ



何気なく回り回る地球と僕らの生活が
君を 生活を 過ぎゆく全てのものを
記憶の奥底に沈めてしまおうとしているよ


けれども 風が 空が 木々が
君を 君との思い出を 君の笑顔を
忘れてはいけないと言っているようだ



さよならも言えずに旅立った君へ

強く澄んだこの空の上で笑っているかな

あの可愛い笑顔で僕を見てくれているかな

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 君へ
公開日 2008/01/21
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 片思い
コメント せめて願いだけは美しくあって欲しい
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