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終わらない部屋
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| 作詞 mgo |
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「痛くしないで。」
そう聞こえちゃった。
身体を離そうとしたのに、
「独りにしないで。すぐそばに居て。」
もう離せなくなった。
「歩道橋の上から手を伸ばしたら渋滞を上手くほどけるかな。」
アスファルトさえ愛しい君に不釣合いだと小さく笑った。
※鎖 繋ぎ直して
閉じ込めた羽を捜すためにまた二人で歩こう
どちらかが先に見つけてしまわないように
目隠ししながら
「愛している？」
そう尋ねちゃった。
冷たいだけのシーツに向かって、
「愛している？ねえ、聞こえている？」
背中が温かかった。
「あなたが纏う全ての人の目が心を裂いて休まないの。」
ならばこのベッドの上で君の目だけに晒されて眠ろう。
言葉 紡ぎ直して
扉の呪文の悲しみのために涙を流そう
答えが渇いてしまわないように
内緒の声で
「ニンゲンは自分の方っぽと出会う使命のために生きるの。」
僕らはもう解放された。
奈落の底に座れば落ちたりしない。
※
「愛している」
終わらない部屋で。
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