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雨だれ
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作詞 mgo |
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母の痛みやピアノの泣き声を目の当たりにして意識は白く
銃口を向けられ放置されても
血を吐くアニメの動物たちは消えてくれない
あたしの世界まで達しているというのに
何処で咲いて何時枯れれば良いか
生きすぎたとは誰の言葉
しがみ付いて甘えたいそんな戯言
嘗てのあたしのが強かったじゃない
毎日付ける仮面は冷たすぎて
考える度に酸化して錆びる
乳飲み子の不思議な力でさえ
手に入れて隠されて消えてしまう
誰があたしを助けてくれましょう
病んだ喉元を摩ってくれましょう
何にもない
近いほどに―遠くなる―劣化してゆく
さあ弦を弾いて
他人の迷いと自信に満ちた攻撃的な視線を受け流すことができず
優しさをもらい包まれても
嘔吐しながら刃物を探し目隠しをするあたしは
それはそれは滑稽だろう
毎日嗅ぐ麗しき真実の汚臭
諦める度に還元して戻ってく
老人の好む葉巻やそよ風
奪われて守られて去ってしまう
自分で裂いた肌やこころの粘膜
嘘によって生じた瞳の揺れ
満ちている
生活には―似合わずに―腐敗してゆく
さあ弦を弾いて
あたしがあたしの為に
強くなること
間違っていない
解ってる
ただ
許して欲しい
誰かあたしを愛してくれませんこと
震えるこの五指を誘(イザナ)ってください
何にもない
光る空は―激怒している―項垂れてゆく
さあ さあ!
嗚呼 助けてくれましょう
病んだ喉元を摩ってくれましょう
何にもない
叫ぶほどに―暗くなる―痛みは消える―目を閉じる―罅(ヒビ)割れてゆく
―ヒトリボッチ
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