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赤リンゴを噛んだ蝶
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作詞 凛猫 -RINNЁ- |
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胸を押さえて
這い蹲る蝶
美しさだけあっても
何の役に立たない
狡賢いね
まるで貴方は・・・
こんなあたしとは違って
テキパキ型の蛾
其の粉を喰らうと
どうなるのかしら?
あたしにも振り掛けて
生きることに
疲れた虹色の喋は
上手い都合も思いつか無くて 溺れる
深い空の中心で
同じ空間を彷徨い続けては
常に悪いのは
魔法をかけてくれなかった
蛾だと押し付けている
蜜を求めて
触覚伸ばした
声を失い 華麗な舞で
ひたすら誘う
すやすや眠る
あなたのハートが・・・
無神経な美を放って
悩ましいの 「消エテ・・・。」
だけど あたしから
姿を消してあげましょう
夢にでてこないでね
誰もいない
自分だけの華を捜し
いつか総てを甘いシロップに浸そう
深い空の中心で
同じ空間を彷徨い続けては
“花園は何処なの?”
雨や風に色褪せていく
気がつけば無色の身
力尽きて堕ちて逝った
あたしはただの飛行物でしたか?
壊れた羽に視線を送り
見えたものは輪郭だけ
あたしは 何色だったの?
目覚めはしない
目覚めたくない
どうか 幸せの粉を
賢い蛾にかけて貰おう
生きることに
疲れた虹色の喋は
上手い都合も思いつか無くて 溺れる
深い空の中心で
同じ空間を彷徨い続けては
常に悪いのは
魔法をかけてくれなかった
蛾だと押し付けている
何を望む...
夢さえ忘れた蝶の
冷えた身体に優しい感触が走る
微かな息で感じた
甘い希望にかじれば
瞬間、其処は牢獄と化す
口内に広がる欲と
口内に残る哀しみ
「人間の罠は怖いです。
貴方には生きて欲しかったのですが・・・。」
そして 蛾は目の前を遮って行った
魔法の粉はかけなかった
気の毒な終わり方をした
この蝶にとって
魔法の粉って何ですか?虹色に戻ること?
見た目だけを気にしてみれば
残るものも 無色の脱け殻だけだろうに
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