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夕空珈琲
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作詞 中本セイヤ |
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まだ少し寒いけど
ふたりで近くの海へ行く
久し振り逢えたから
並んで歩くだけでも幸せ
取り出した缶珈琲に反射する光が
あたしたちを振り向かせた
温かい朱が空を染めていく
砂浜の音を鼓動が掻き消した
潮風が薫り肌を触れていく
繋いだ手と手をもっとぎゅっと握り締めた
波のうた聴きながら
そっと君に寄り添う
堪えてた窓が開いて
溜めてた涙がふたすじ頬を伝った
静かに缶を開ける音ふたつ
広がる香りは心に優しかった
朱いひとときを味わうふたり
このまま温もりをずっと傍で感じてたい
段々と辺りが見えなくなる中に
ひとつの星が瞬き始めた
冷ややかな黒が空を染めていく
そのまま明日は不安を連れて来るだろう
だけれどあたしと君はもう一度
手と心を繋いでふたり歩いていく
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