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溺れそうなLOVEソング
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作詞 エクソシスト |
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疲れきった体を
快速電車に乗せて
ガタガタゴトゴト
僕を運んでく。
柔らかいイスに
僕の体が沈んで
溺れそうになる。
今日の朝も
通勤ラッシュと
一緒になって
人混みの中
溺れそうになった。
溺れてしまったら
自分だけが沈んでしまって
お前との距離が
どんどん広がっちゃうだろ。
もう少し。
もう少しでお前の
足に届きそうなのに。
くやしいな。
ここで溺れちゃうなんて。
お前の姿がだんだん見えなくなってきてるよ。
駅に着くごとに
電車のドアが
悲鳴をあげながら開く。
そのたびに
外の凍った風が
僕の体を包み込み
どこかへ連れていこうとするんだ。
やめてくれ。
やめてくれ、ここで凍っちまったら
沈んだまま
浮かぶ事ができなくなるだろ。
燃えていた血が
凍って流れなくなりそうだよ。
ドアが開いた。
誰かが僕の横に座り
冷たくなった僕の手を
温かく握ってくれた。体が溶けて
血が熱く燃えてきた。
横にいたのは
お前だった。
ありがとう。
ありがとう、涙の海を潜って助けに来てくれたんだな。
この前まで
君の足にすら届かなかったけど
今は手をつなぎ合っているよ。
今の僕ならお前を真っ正面に見て言える。
「好きだから」って
お前にぶつけれる。
好きだから。
好きだから、僕と死ぬまで一緒に居てくれ。
お前の頬が赤くなる。
照れるなよ、僕の方が恥ずかしいんだよ。
血が叫び喜んでる。
今二人が居るのは
これから創ってゆく
地図のど真ん中。
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