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夢は常初花
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作詞 百鬼 蜈蚣丸 |
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地獄を見詰めて 目の前見据えて
ただ枯れ果てた笑顔を偽って(ツクッテ)
君を愛してる 僕を愛してよ
努々忘れぬ思い出があるの
春は花咲く だけど散り逝く
愛を愛したい 孤独よオイデ
死を描き出した書物を眺めて
くるり振り向き窓を見詰める
翼の母が天子を抱いた
怨めし鮮やか 極彩色硝子(ステンドグラス)
髪振り乱して愛慕を求めど
ゆらり頽れて(クズレテ)涙零れる
血塗れ母の子宮(ハラ)へ戻りたい
叶わぬ夢でも ヤリナオシタイ
愛されたいから
愛ソウトスルサ
愛されなくても
愛ソウトスルヨ
壊れる君を見詰めていれば
壊れる僕が想像できたんだ
愛ハ マルデ 泡沫 消エル
僕モ マルデ 泡沫 醒メル
どんなにどんなに辛くったって
何時か報われると信じていたから
喪服(ドレス)を脱ぎ捨て 裸で眠ろう
嗚呼生れ落ちた体は抉れて
膝を抱えても 腕を摩っても
体は冷えてく 温もりがないの
夏は蜩 僕も蜩
戀を夢見たい 憎悪よオイデ
何時も夢見る
アノ頃ノ悪夢
今までの僕を補うほどに
血が滲み出てる着物を抱き締め
愛し母様 思いを馳せる
翼の母は己への欺瞞
偽り笑顔の 極彩色硝子(ステンドグラス)
君愛し始め笑顔浮かべど
ふらり気付いて笑顔捨て去る
所詮は憂世 夢のまた夢さ
全てを自ら ステサッテイル
憎まれていても
愛ソウトスルノ
嫌われようとも
愛シテシマウノ
毛嫌う君を見詰めていれば
喜ぶ僕を想像できたんだ
君ハ マルデ 射干玉 夜ノ
僕ハ キット 射干玉 夢ノ
どんなにどんなに愛していても
永久に報われぬと知っていたけれど
全てを焼き去り 裸で遊ぼう
もう生れ落ちた体も爛れて
死だけ夢見ても 愛を手繰っても
思いは儚く華やいで消える
秋は月影 僕を照らして
独り寂しいよ 傍にコナイデ
今も夢に見る
アノ頃ノ記憶
今生きる僕を壊そうとする
白んだ焔で髄まで溶かして
僕は夢に見る血塗れの記憶
今ノ今迄ハ 空白 空白
ナ ニ モ ナ イ
焔で焼き捨て 裸で眠ろう
嗚呼焼け爛れた体は膿んで
戀の膿吐いて 胎(ハラ)を抉っても
想いは裏腹 沸き出でて熟れる
冬は惜別 皆と惜別
構って欲しいの 僕をミステテ
地獄を見詰めて 裸で永眠ろう
そう、焼け焦げた笑顔を偽って(ツクッテ)
膝を抱えても 君を想っても
ただただ冷えてく体があるんだ
夏の空蝉 声は届かぬ
ただ愛されたい 孤独よオイデ
今の今迄は
空白ノ時間
あの悪夢だけが思ひ出なんだ
何もない
愛されたい
愛サレタイ
アイサレタイ
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