|
|
|
鬼君戀シヤ女夜叉ノ夜伽
|
作詞 百鬼 蜈蚣丸 |
|
戦乱の庭に咲く
武士(モノノフ)達は麗しき華
禁断の戀に揺れて 漸く(ヨウヤク)
此の身 女だと実感する
春爛漫の桜(ハナ)の吹雪に
彩られた君が其処に
見詰める度 胸が苦しい
目を逸らせば 胸が寂しい
愛は愛に散り
夢は夢に咲く
殴られても貶され(ケナサレ)ても 嗚呼愛しい
君よ鬼と咲け
我よ夜叉と啼け
気狂いなほどに愛しているから
君に抱かれたい
我は護りたい
されど ナ愛シ奉リソ
春よ夢と来い 時に空へ戀
張り裂けそうな私の胸を
嗚呼その爪で切り開いて
我夜叉となりて 君を護らん
混乱の淵に咲く
兵(ツワモノ)達はいとおしい花
禁断の愛と知れど 溺れて
我は愚かよと軽蔑する
夜爛漫に血の花吹雪
血に塗れた我が其処に
見詰められて 顔が赤らむ
夕陽浴びて 紅く染まらむ
戀は戀と生き
欲は欲を生む
嗤われても縛られても 嗚呼愛しい
愛よ花と咲け
君の花よ咲け
死にきれぬほどに愛しているから
君を憎みたい
我を葬れや
されど ナ忘レ奉リソ
魂(タマ)よ胎に来い 君は此処に来い
気が散りそうな私の戀も
嗚呼その腕で抱きかかえて
首にその舌を 足にその舌を
唇と唇を合わせて 絲を引くような甘い接吻を
君よ愛に咲け
我よ夢に散れ
悶えるくらいに愛しているから
君に愛されて
我は狂わされ
だから 女夜叉と成り変らん
君よ鬼と咲け
我よ夜叉と泣け
気狂いなほどに愛しているから
君と眠りたい
永久に抱かれたい
君を アナ愛シ奉ル
愛よ我に来い 梦も君に戀
今散り逝かん私の心臓(ムネ)を
嗚呼その指で玩んで
君は偉大な世界の海で 私は小さな夜空の月
時に海に煌き笑う 華やかな月にいつかはなりたい
|
|
|