|
|
|
タイトルレス
|
作詞 どぶはまり |
|
伝記を開けば 懐かしい音
歌っている人 思い出して
詰め込んでいた 二人の景色が
ブラインドの隙間 こぼれたんだ
日差しを遮る 冷めた暗闇
夜露の数だけ 指を折るよ
あの時からまだ 進めない
きっと 二度と戻れないだろう
僕がまだ 主人公じゃない頃
読み返せない日々をまとめて
名づけようとした その一言
小鳥の歌と 少し似ていた
笑っている声 探したんだ
かすかに残る 柔らかな音
さえずっていたのは 誰だっけ
同じような朝 君の名前は
僕を残して そっと目覚めて
掻き消えたんだよ 分かっている
きっと そばに戻らないだろう
僕がもし 主人公になっても
読み返せない日々をまとめて
名づけようとした その一言
二人のころを 綴った伝記
飾りたかった 君の名前
だけど僕のものじゃない
もう タイトルには出来ない
いつかまた 見かけても
お互い すれ違うだけだよね
もう振り返れない 忘れるんだ
ページを滲ませたなら 全て
きっと 二度と戻らないだろう
君がもし 主人公のままでも
読み返せない日々をまとめても
名づけられずに タイトルレス
君を忘れる タイトルレス
|
|
|