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線を引く
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作詞 暗闇族 |
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手を振る別れが僕たちは
照れくさかったから
大きなビルを出るまで
思い出さないように歩いてた
不意に途切れた冷房と焼け焦げた熱
真夏のしかめた空気だけが出迎えて
君を乗せた飛行機が線を引き
やがて消えるのをぼんやり眺め
ねじれた雲へ 呟き滲ませた
「…涙が出るほど好きでした。」
手紙も出せずに褪せること
知ってはいるけれど
大切な日々は全て
綴じてから何度も開きたい
物足りなさに震えてはうねる影を
真夏の静かな宵闇だけが慰める
気が付かないうちに消えてく過去や
時が薄れさせる愛しさへ 変わるまで
君を乗せた飛行機が引いた線
心の隙間に残っていたら
ねじれた僕の 呟き乗せよう
「…涙が出るほど好きでした。」
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