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snow drop
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作詞 カキア |
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雪の中をひたすら歩く 白い吐息が宙を舞う
肩に雪が積もり始めるが 誰もはらってはくれない
そばには誰もいない事を 象徴するように降り積もる
かじかんでいて手がすべる ただ温めればいいけど
温めてくれる君はすでに 手からすべりおちていた
全てすべりおちてしまって 僕の手には何も残っていなかった
下を向いてた僕の目に 飛び込んできた白い花
僕は瞬時に思い出す 君が好きな花だと思い出す
うなだれて見える白い花は あんなにきれいなのに
うなだれて歩く人間は 何て無様なのだろう
涙でにごった僕の心は きれいにはならないけど
花よ どうか前を向いてくれ
花屋の店先に並んでる 白い花弁のユキノハナ
忘れ雪が消えていくなか 凛と咲き誇っている
春はもうすぐそこなのだと 教えてくれるように笑ってる
名前は聞いたことがあるけど 僕は忘れてしまっていた
けれどなぜか覚えていた 君が教えてくれた花言葉
希望という言葉を持つ花は あんなに凛々しいのに
希望を作れる人間は 何ていくじないのだろう
君にただ一言言えなく 僕の隣に君はいないけど
花よ どうか咲き続けてくれ
雪がどんどん消えていく 君との思い出も消えていく
僕はそれが悲しくて ユキノハナを買っていた
慰めというユキノハナ 友情というユキノハナ
最後の花弁が散った時 春が来たのだと知った
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