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謡い人 ハレ
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作詞 ハレ |
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君に出遭うために 私は生まれたの
君が居なければ 私が生まれる理由などないの
僕が朝だとするのなら
たぶん君の名は夜
僕が光だとするのなら
きっと君は暗闇
3億光年前からここにいることを
決められていた君
突如として生み出された僕は謡い人 ハレ
浮き沈み 濃い汚れた川の中
流されそうだった
沈んだ君がバタ足のまま 僕の名を叫んだ
「ほら、来てやったぜ 感謝しろよ
おまえの苦しみ埋めてやるよ」
そう、僕は謡い人 ハレ
お前の楽を謡ってやるよ
お前の喜を綴ってやるよ
君が望んだから 僕は生まれたの
君が言わなければ 僕はここにいないはずだった
なのにどうして睨むんだい?
笑顔ぐらい見せろよな
君が瞳に映すのは
なぜか殺意こめた感情…
3億光年前からここにいることを
決められていた君
突如として生み出された僕は謡い人 ハレ
そんな自分を否定した自分を赦せないのかい?
憎しみが増えるのは
瞬時に生を受けた僕を赦してくれないからかい?
「正直に言うと
僕はお前が嫌いなんだ」
光を畏れているお前が嫌いなんだ
光に嫌われて悲や哀を唄うお前が嫌いなんだ
僕がいればお前の悲しみも
掃ってやる
拭ってやる
守ってやる
笑ったら好いてやるよ
だから、そんな瞳で僕を見るなよ
3億光年前からここにいることを
決められていた君
突如として生み出された僕は謡い人 ハレ
夜はこれから僕を殺そうとするだろう
僕の咽喉元に刃を付きたてようとするだろう
でも僕は君を守るから
君を守るために来たんだから
抱きしめて囁くようにうたってやるから
嫌われても謡うよ
そうさ、僕は謡い人 ハレ
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