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少女の不満と悲哀と妹
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作詞 憂魔 |
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あたしね、今とても悲しいの
何故だか分かる?お母様
それはね貴方の一言なのよ
「また何もしないで無理って言って」
あたし、何もしてないの?
あたしの努力は無なのかしら
「またそうやってやらないつもり?」
貴方も「またそうやって」
その一言で片付けるのね
あたしね、今とても悲しいの
何故だか分かる?お父様
それはね貴方の一言なのよ
「本当はそれが普通なんだぞ」
普通って何なのかしら
あたしの努力は普通なの?
「またお前はそのときばかり」
そのときっていつのこと?
そのままそっくりお返しするわ
あたしね、今とても悲しいの
何故だか分かる?妹よ
それはねあたしが居ないからよ
「終わりました」
笑顔でにっこり言う私
お勉強もできなくちゃ
「分かりました」
笑顔でにっこり言う私
礼儀も愛想もよくなくちゃ
学校って絶対行かなきゃいけないの?
行けないならせめてお勉強は出来なくちゃ
そんなの糞食らえよお母様!
学校って絶対行かなきゃいけないの?
行けないならせめて礼儀正しくなくちゃ
そんなのやってられないわお父様!
せめて普通でいてだって?
ふざけないでよお二方!
あたしは普通じゃ嫌なのよ
変なくらいがちょうどいい
だって普通じゃ埋もれてしまうわ!
嗚呼妹よ!
あたしの言葉を聴いてくれるのはお前だけ
お勉強の時間だわ!
普通に埋もれにいかなくちゃ
嗚呼妹よ
もし『あたし』が消えたなら
『私』に飲み込まれたならば
どうか『私』を殺して頂戴!
飲み込まれた『あたし』も死ぬけれど
道連れならば本望よ!
そしてどうかその後に、
一日泣いて、一生笑って生きて頂戴!
お前は普通ではないのよ、
お前の姉は誰だと思ってる?
お前の姉は変な『あたし』
だからお前も変でいいのよ!
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