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明るく笑いはしないけど
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作詞 憂魔 |
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彼女はいつも笑わない
毎日毎日笑わずに
じっと窓の外 見つめてるんだ
くだらないことで馬鹿笑い
そんなクラスの中一人
彼女は笑わず空を見る
ある日彼女は泣いていた
空を見つめて泣いていた
無表情のまま泣いていた
外は大雨 彼女は涙
泣きながら数秒無言で
その後彼女は飛び出した
僕も彼女を追ってみた
彼女は校庭の隅にある
柘榴の下で泣いていた
柘榴の樹木の幹の裏
綺麗な名前が彫ってある
彼女の大切な人の
魂(こころ)が眠っていたのかも
ふと空を見上げたら
赤い風船飛んでいた
「あれはあの子のこころなの」
彼女が一言呟いた
彼女がいつも
校庭の外を見つめていた理由
それはあの子の魂を
見送るためだったのだろう
彼女は再び空を見た
空に消えてく風船を
いまだ頬を流れる涙は
学校一の美少女の
とびっきりの笑顔より
ずっとずっと綺麗だった。
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